穂田琉(坂本憲俊)
穂田琉(坂本憲俊)愛媛県東温市

幾つもの瀧が連続する美しい渓谷にある棚田
穂田琉さんの田んぼがあるのは、愛媛県東温市河之内。広葉樹が一面に広がる森林に囲まれ、幾つもの瀧が連続する美しい渓谷にあります。松山藩の時代には水の最後の砦と言われ、雨乞いの神事が度々行われていたと言われるほど、水にゆかりのある地域です。谷が広いため太陽の光も燦々と降り注ぎ、ミネラル豊富な水が健やかで美味しいお米を育みます。冬には雪も降る東温市河之内地区にある田んぼは、全て棚田でありその枚数は2000を超えると言います。

美味しいのは当然。目指すは「米作りによる風景づくり」
美しい景観と恵まれた環境のもと、真摯に米作りに取り込む代表の坂本さんは「米作りによる風景づくり」を意識しています。特に「味・安心・品質」の3点を重視し、産地の特徴を活かし、できる限り農薬の使用を抑え、適期に適切な管理をしてきました。また、田んぼから採れたものは極力田んぼに戻してあげることを意識し、米糠や藁、籾殻など自然のものをベースに土づくりを行っています。成果が実り、米・食味分析鑑定コンクール国際大会では国際総合部門で金賞を受賞。愛媛県が開催するひ「めの凛食味コンテスト」でも最優秀賞を受賞するなどの素晴らしい実績があります。

目指すのは流れる滝のように透明感のあるお米
夏には蛍が乱舞するという自然豊かな河之内地区で米作りを続ける坂本さんは、流れる滝のように透明感があって美しく美味しいお米を目指していると言います。自然豊かな環境であるがゆえに草刈りや鳥獣の被害など、苦労は耐えないと言いますが、生まれ育ったこの地域の美しい景色が本当に好きなんだと笑顔で話してくれました。日本で最も美しく、お米の美味しい地域を守り繋げていくため、楽しみながら米作りができる環境を整え、後継者の育成にも取り組んでいます。