川口広樹
川口広樹(松尾米穀店)福岡県みやま市

地力がない砂質土でも良いお米は作れます。
トマトが主業の川口広樹さんは、1年で1作(冬作麦なし)、収穫後の稲わらをすべて鋤きこみ、翌年の田植えが始まるまで、毎月1度、通常よりも深く田起こしをします。雑草も縁肥代わり鋤き込み、田植え前にはケイカル(土壌改良剤)を撒き、1年を通してしっかりと土作りを行います。
また昔から、霜の降る前に1度田起こしをして泥の裏側を寒にさらすと良いとされていることに基づき、川口さんは、塊のまま土を裏返して土の裏側をしっかりと寒にさらすようにしています。昔ながらの言い伝えや、基本に基づき、昔の多収狙い時代の施肥法ではなく、あくまでも食味にこだわった方法でつくられています。
その中でも金賞を受賞した「にこまる」は、周囲の農家の「ヒノヒカリ」より落水時期が異なるため、落水後も川の近くの農地の利点を生かし、割れ米にならないよう水の管理をしっかりと行い、粒の大きい良い状態での収穫を行っています。

みやま市で生産されたお米が次々と評価されています。
平成22年度産天皇献上米、第13回米・食味分析鑑定コンクール国際大会で都道府県選抜大会にて特別優秀賞、翌年の第14回米。食味分析鑑定コンクール国際大会にて総合国際部門・金賞、都道府県選抜大会・金賞とみやま市で栽培されたお米が受賞しました。
福岡県の南部に位置するみやま市は温暖な気候風土で、変化に富んだ豊かな自然に恵まれています。そんなみやま市は、古くから福岡県の代表的な農業地帯として知られており、山間地は温州みかん、平野部は米麦を栽培してきました。そんな自然の恵みと、生産者の愛情をいっぱい受けたお米はつや、香り、あまみ等々が際立つ美味しさです。

地元の米穀店と二人三脚で取り組んでいます。
地元の道の駅“道の駅みやま”と米穀店“松尾米穀店”共催、みやま市後援の「みやまのお米!!食味鑑定コンクール」を開催し、みやま市のお米の消費拡大、ブランド化、地産地消の推進、農業の活性化に取り組んでいます。
みやま市の生産者直送の玄米・白米を専門で販売している松尾米穀店では、生産者が丹精込めて栽培したお米の中から食味値、栽培方法等を吟味してより美味しいお米のみを厳選した優良米を取り扱っています。そのお米の旨さを最大限に引き出すため、生産者直送の稲穂ごとに独自の正籾調整工程を経て、低温貯蔵し、注文ごとに精米・配送をしているので、安心安全な美味しいお米をお送りすることができます。