あぐりきっず
あぐりきっず滋賀県東近江市

琵琶湖のほとり、近江米の産地
米・食味分析鑑定コンクールで代表の坂嵜さんと知り合ってから、長い間お付き合いさせていただいています。
圃場は琵琶湖と山に挟まれた平野部にあり、辺りには水資源に恵まれた豊かな水田が広がっています。米の大消費地である京都や大阪に近く、古くから近江米の名で知られた米どころです。

コシヒカリから生まれた新品種『みどり豊』
あぐりきっずの事務所の横には大きなビニールハウスがあります。中をのぞくと色とりどりの花が咲いています。それもそのはず、代表の坂嵜さんは世界的に著名な花の育種家なのです。
「まさか自分が米作りをするとは思っていなかった」と語る坂嵜さんが、数年前に稲作の世界に飛び込んだのは、コシヒカリの突然変異から生まれた新品種「みどり豊」との出会いがきっかけでした。
その後「あぐりきっず」を立ち上げ、農業に関することなら何でもこなすオールラウンダーの黒川さん(農業だけでなく養蜂も!)と二人三脚で歩んで来ました。農業大学校を卒業したばかりの宮川さんも今年入社、あぐりきっずのメンバー全員でみどり豊の育成と普及に心血を注いでいます。

消費者、そして生産者のことも考えた稲作の未来
花の育種家として世界中を飛び回る坂嵜さんが、米作りの世界に飛び込んだ原動力は「消費者サイドだけでなく、生産者サイドの問題も解決したい」という思いです。
近年の日本各地の夏の猛暑は日本の稲作、特にコシヒカリにとって脅威となっており、生産者は毎年「日本の夏」と戦っています。コシヒカリに勝るとも評価される良食味を保ちつつ、収穫期が10日から2週間程度晩生であることで少しでも暑さを避けられる。倒伏に悩まされるコシヒカリより明らかに耐倒伏性に優れる。
こんな特徴を持つみどり豊が生産者サイドの問題解決の一助になれば…それが坂嵜さんの願いです。