株式会社NOUEN(田中正広)
株式会社NOUEN(田中正広)兵庫県朝来市

天空の城「竹田城跡」の麓で作る自然の結晶
NOUENさんの田んぼは兵庫県朝来市、天空の城として有名な竹田城跡の麓にあります。竹田城跡を包み込む雲海は昼の間に暖められた空気が夜になって冷やされ、川の水温よりも低くなることで蒸発霧が発生し、美しい情景を作り出します。実はこの寒暖差がおいしいお米を作るうえで重要なポイントになります。日中に山からの清らかな水と、太陽の恵をしっかりと吸収し、夜間にはゆっくり休むことで、お米に旨味がたっぷりと蓄えられ、美しい自然の結晶となります。

極意は稲の顔を見ること
一つ一つの作業を丁寧に行うことを心がけ、土づくりにも手を抜くことはありません。米糠と乳酸菌を主体とした自然に優しい農法を長年続けており、稲が健やかに育てるために仲間と協力して土づくりをしています。また、地域の師匠に「稲の顔を見ろ」と教えていただいたことを忘れずに、細かく田んぼの状態を確認し、その時に適切な管理をすることを強く意識しています。手を抜けば必ずどこかに歪みがくると話す代表の田中さんは、自然や生物のことを第一に想い、汗だくになりながら雑草を手で取り除いているといいます。

食べていただく人を想った米作り
日本三大ねぎ「岩津ねぎ」や様々な加工品作りにも取り組むNOUENさんは、食べていただく人のことを考え、化学調味料や保存料は一切使用せず、お米の生産もできる限り農薬の使用を抑え、安心して食べられるもの作っています。炊き上がりの香りとモチモチとした食感のあるお米を目指しているというNOUENさんは、農業を志す若く想いのある人を育て、地域のみんなでより良いものを作っていくために力を注いでいきたいと話してくれました。