小出農場(小出信行)
小出農場(小出信行)新潟県妙高市

妙高山麓の大地で家族が育む米づくり
小出農場は新潟県妙高市の妙高山のふもとで家族が営む米農家です。標高300m以上地域で妙高山の麓で幅広い地域に水田が広がり、連峰から流れ出る豊富な雪解け水が主な河川を通って田んぼを潤しています。
ここは日本有数の豪雪地帯で、冬には妙高山に5m以上もの雪が積もり、その雪がミネラルをたっぷり含んだ地下水となって稲を育てるほか、夏でも田んぼには冷たい雪解け水が流れてきます。昼夜の寒暖差が極めて大きいこの地域では、日中に蓄えた養分を夜間に消耗しないためお米に甘みと旨みが凝縮されるのが特徴です。
小出農場では冬の間にじっくり土をつくり、春に籾まきをして苗を育て田植えをし、夏には田んぼを歩いて雑草を抜きながら稲の様子を観察し、秋の収穫まで手間ひまかけて米を育てています。
収穫後は自社の低温保存庫で温度と湿度を管理し、注文ごとに精米・梱包して鮮度の良いお米を届けています。

自然循環を大切にした土づくり
と農薬削減
小出農場では「田んぼで収穫したものは田んぼへ返す」という考えのもと、有機質肥料の米ぬかをふんだんに播いて土づくりを行っています。
有機肥料を用いることでお米の甘み・輝き・香りが格段に向上し、昔から「米作りは八十八の手間をかける」といわれるように手間を惜しまないことを信条としています。
農薬を極力抑えているため田んぼには微生物やカエルの卵、タニシ、トンボの幼虫、ミミズなどが多く見られ、これらの生き物が害虫を抑え豊かな生態系を形作っています。農薬を使わないぶん雑草が生えやすくなりますが、雑草は稲の養分を奪うため、手作業で雑草を抜いたり草刈り機で畦の草を刈ったりして管理し、年に3〜4回もの草刈りを行っています。また妙高村の水は特に清らかで、小出農場の田んぼには山から流れてくる一番水が直接引き込まれています。
このような自然循環型の栽培によって環境を守りながら安全でおいしい米作りを続けています。

雪国の環境を守り次世代へ
小出農場の挑戦
妙高市では約1,500ヘクタールの農地でコシヒカリやこしいぶき、つきあかりなどの品種が栽培され、その味の秘訣は妙高連峰からの豊富な雪解け水と地域ごとの特性を生かした栽培法にあります。
小出農場はこの恵まれた自然環境と家族の伝統を次世代へつなぐため、農薬の使用を最小限に抑える一方で、雑草や害虫と向き合い、低温保存庫や最新の選別機械を用いて品質管理を徹底しています。人間も動物も伸び伸びと暮らせる田園風景を守りながら、雪国の厳しい自然と共に生きる米作りを続けることが小出農場の誇りです。
お米の一粒一粒に水・土・太陽の恵みが詰まっており、炊き立てごはんが心と身体を元気づける一助になればと願いながら、笑顔になってお米を食べていただいているところを想像してお米づくりをしています。


