株式会社みずほライス(熊谷 賢)
株式会社みずほライス(熊谷 賢)秋田県横手市

奥羽山脈の恵みと盆地の気候が育む、
安定と美味の米づくり。
みずほライスさんの田んぼは、秋田県横手市にあります。
横手盆地は、夏は暑く、冬は日本海からの風が奥羽山脈にあたって大量の雪をもたらします。
そのため水資源が豊富で、台風や豪雨の影響も少なく、安定した米づくりが可能です。奥羽山脈から流れるミネラル豊富な水と、肥料をしっかり保持する良質な土壌が、美味しいお米を育てます。
熊谷さんは2019年、サラリーマンから転身し、父から枝豆・椎茸・米の栽培を引き継ぎました。

伝統を更新する挑戦者。
未利用資源と技術革新で次世代へ。
昔ながらの農法にとらわれず、熊谷さんは乾田直播やドローン播種など、新しい技術を積極的に導入しています。
また地球環境にも配慮し、中干し延長によるメタンガス削減にも取り組むなど、未来を見据えた農業を実践。自社の椎茸の菌床や牛糞、さらに豚骨スープ工場の残渣など、未利用資源を活用した堆肥づくりにも力を注ぎ、化学肥料の使用を減らしています。
農業人口の高齢化にも危機感を持ち、平均年齢38歳という若い体制で企業としての持続性も追求しています。

地域の未来を守る使命感。
農業の「今」と「次世代」へ。
猛暑や豪雪といった自然の変化が激しい時代にあって、熊谷さんは「変化に対応する農業」を目指しています。
ドローン体験などを通じて地域の子どもたちに農業の魅力を伝えるほか、農福連携や加工品の生産によって、障がいのある方の雇用機会や賃金向上にも貢献。
「自分が生きている限り、この地域の農業を守る。そして次の担い手を育てる」と語る熊谷さん。自然と人の営みを未来へつなぐ、熱い使命感に支えられた米づくりです。