辻谷政樹
辻谷政樹奈良県都祁吐山町

11代目が受け継ぐ伝統と、
自然が息づく高原の物語を未来へ繋ぐ
奈良県の大和高原に広がる田園風景。その中で、自然と向き合いながら米作りに励むのが、11代目農家・辻谷政樹さんです。
標高500m以上の高地に位置するこの地は、冷涼な気候と澄んだ山の湧き水に恵まれ、昔から米作りが盛んな地域。ハコネサンショウウオが生息するほど清らかな環境で、米作りが営まれています。
30年以上の経験を持つ辻谷さんは、伝統を守りながらも、環境に配慮した農法を実践。日々の水管理には特にこだわり、稲の生育を観察しながら、適切な手入れを施します。田んぼを歩きながら稲の張りや葉色を確認し、「今日も元気か?」と声をかけるのが日課です。

米粒に詰まる甘味が、手間と時間を注ぐ喜びに変わる瞬間
米作りには苦労もあります。特に害獣対策と草刈りは大きな課題です。野生動物による食害を防ぐためのフェンス設置や見回り、田んぼを健全に保つための草刈り作業は、手間も時間もかかる大変な作業です。それでも、美味しいお米を届けるために日々努力を続けています。
そして、その努力が報われたと感じるのは、「米粒に凝縮されたうまみや粘り、甘味が感じられる」といった感想をいただいたとき。
そのひと言が、すべての手間と時間を注いできた喜びへと変わる瞬間です。

高い評価が導く新たな挑戦、自然とともに磨きを上げる最高の一粒
辻谷さんは、ただ美味しいお米を作るだけでなく、食育や地域の保護にも力を入れています。
お米作りを通じて、次世代に農業の大切さを伝え、安全で安心なお米を届けることを目指しています。
輝かしい受賞歴
- 第25・26回「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」国際総合部門 金賞
→2年連続の受賞です! - 第14回(2024年)大阪府知事賞 並びに いっちゃんうまい最優秀賞
- 第13回(2023年)大阪府民のいっちゃんうまい米コンテスト いっちゃんうまい部門賞
これからも、受け継がれてきた技術と新たな挑戦を重ねながら、自然に寄り添い、最高のお米を作り続けていきます。