はなうた農園(齋藤圭太)
はなうた農園(齋藤圭太)北海道夕張郡

奇跡的に譲り受けた理想的な田んぼで始めた米作り
はなうた農場さんの田んぼがあるのは、北海道夕張郡長沼町。開拓の歴史以降、ずっと米作りが盛んな地域です。新千歳空港と札幌の中間くらいに位置し、湖の水質日本一の支笏湖や千歳川の冷たくきれいな水を使用しています。はなうた農場を経営する齊藤さん夫婦は、農薬や化学肥料を一切使用しない安心安全なお米を作るため、都市部からこの地へ移住、研修を経て新規就農。その際に、50年間農薬不使用という理想的な農地で農業をスタートできたことは奇跡だと話してくれました。

大豆と稲の輪作による好循環の土づくり
農業を志したときから大切にしているのは、安心・安全な食べ物をつくること。農薬や化学肥料を使用せず、土づくりでは稲わらだけをすき込みます。土の中の微生物が稲わらを分解し、次作の肥料となって循環してくれます。また、2年ごとに大豆と稲の農地を入れ替える輪作という栽培体系を行うことにより、大豆のようなマメ科の植物の成長を助けてくれる根粒菌という良い共生菌が窒素肥料の供給を手伝ってくれます。自然の循環を大切にしながら、稲の生育をよくみて管理するよう心がけています。

あるがまま。品種本来の特徴を感じられるお米
お米の甘さや数値も大切ですが、品種本来の特徴を感じられて美味しいと思ってもらえるお米を作りたいという齊藤さん。自然に逆らわず、あるがまま。ひとのからだ、自然、地域の保全、そういった大切にしたいと思うものを継続して大切にしていく。いきものや作物の成長する姿を感じるのがとても嬉しいと話してくださいました。この品種本来の美味しさと安心さを求めるお客様から届く、喜びの声がさらなる後押しとなり、齊藤さん夫妻の米作りは続いていきます。