黒澤ファーム(黒澤信彦)
黒澤ファーム(黒澤信彦)山形県南陽市

安土桃山時代から受け継がれてきた米作りの技
黒澤ファームさんの田んぼがあるのは山形県南陽市。会津や魚沼に近い地形の盆地であり、自然災害を受けにくく昼と夜の寒暖差が激しいため古くから美味しいお米が取れる産地とされてきました。「鶴の恩返し」発祥の地でもあるこの地域は、千の谷があると言われており、清らかな水が流れ、豊かな自然に囲まれています。黒澤ファームさんは安土桃山時代から21代続く歴史ある農家であり、長年守り繋げてきた土地で代々継承してきた技を活かして米作りをしています。

どれだけ稲に向き合えるかがお米の味を左右する
代表の黒澤さんは、お米は太陽と土と水によってできており、わたしたちは生長の手伝いをしているだけだといいます。環境が整った山形県南陽市の土地でも、どれだけ技術を磨き、どれだけ稲に向き合えるかがお米の味を左右すると話してくれました。厳しく育てることで強い苗を作り、根の活力を維持するために緻密な水管理を繰り返し、低温でじっくりと乾燥させるなど、細部まで手を抜くことはありません。農薬を抑え、有機質肥料をベースとした肥料体系で、土づくりに使う資材は良いものを厳選し、現在は鹿児島から取り寄せているといいます。

お米コンクールで魚沼に勝った逸品
黒澤さんが作ったお米は、コンクールで魚沼コシヒカリを差し置いて1位になったこともあるお墨付きの逸品。毎年、雑草には悩まされているといいますが、生態系を守り次の世代へ繋げていくため生き物調査なども積極的に実施をしているといいます。黒澤さんはお米が今の日本文化を支えていることを発信し、消費者と農業の価値を分かち合いたいといいます。人を喜ばせる力のある「米作り」はとても魅力的で、やりがいのある仕事。将来、子供達が米農家に憧れるような未来を作って行きたいと話してくれました。また、黒澤ファームさんは安全安心な生産工程を目指し、山形県内でも5農場しかないASIAGAPの認証を受けております。