羽鳥寛平
羽鳥寛平新潟県十日町市
川西こしひかりブランドつくり協議会
羽鳥さんは、川西のおいしいコシヒカリのブランド化に心血を注ぐ「川西こしひかりブランドつくり協議会」の平野会長太鼓判のベテラン米農家。
コメへの愛情
環境と食味の両立を目指し、丁寧な農作業を心がけているという羽鳥さん。田植えをした後は、月1回の手作業の除草を欠かしません。もう農薬は十数年使っていないそうです。
最近はコシヒカリを品種改良したものを栽培するケースが増えていますが、羽鳥さんは従来種のコシヒカリにこだわっています。「コシヒカリBLはいもち病に強いけど、食味は従来種のコシヒカリの方が優れていると思うんだ。」とのこと。いもち病に弱いのが弱点の従来種コシヒカリで、有機栽培にこだわるのは並大抵の苦労では出来ません。
コメは年に1度しか採れない、だから毎年真剣勝負
30歳から米作りを始め、約40年。「大ベテランですね。」との問いかけに「いやいや、40回しか米を作っていないということだよ。」と意外な回答が。実は、多くの米農家の皆さんがおっしゃるセリフです。ハウス栽培が可能な野菜等に比べると、米は露地栽培、しかもごく一部の地域の除いて、日本では年に1度しか栽培できません。だから毎年が真剣勝負なんです。
育苗のときも、田植えのときも、稲に声をかけながら農作業をするという羽鳥さん。「ほら、牛もいい音楽を聞くと、よく乳が出るっていうでしょ。お米も同じだと思うんだよな。でも稲はしゃべってくれないけどね。」と笑う羽鳥さんのお顔はとても素敵でした。