ろのわ(東博己)
ろのわ熊本県菊池市
阿蘇の清らかな水と寒暖差
ろのわさんの田んぼがあるのは熊本県菊池市。阿蘇の外輪山、鞍岳の麓にあります。豊富な水源の上流に位置し、生活排水や工業排水が混ざることは一切無く、清らかな水が流れ込む地域です。畜産業も盛んな地域であり、耕畜連携して自家製の完熟堆肥を作り、丁寧に土づくりをしています。九州らしい温暖な気候ではありますが、秋になると寒暖差が大きくなり、お米にしっかりと味がのる恵まれた環境が整っています。
家族が安心して食べられる米づくり
先代の頃、お孫さんが生まれたことをきっかけに、家族に安心して食べられるものを作りたいとの想いから有機農業にチャレンジし、30年以上も農薬や化学肥料を使わない農業を続けています。七代目の東さんは先代の想いを受け継ぎ、お米や麦、雑穀など様々な品目を作り、今では20haを超える圃場を耕作しているといいます。一番大事にしていることは「何も手を加えないこと」。なるべく自然に近い環境で、育ててあげることで、生態系が豊かになり、強く健やかな作物を作ることができるといいます。
驚くほど豊かな生態系が稲を育む
30年以上も有機農業を続けているため、ろのわさんの田んぼには様々な生き物が生息しており、大学の先生も驚くほど他の田んぼとは全く違う豊かな生態系があるといいます。稲を食べてしまうジャンボタニシも水管理をうまくコントロールし共存することができるようになれば、逆に雑草を食べてくれるようになるといいます。代表の東さんは、農業は環境を守ることが大事な役割であり、地域を守り次世代につなげていくため、味も意識しながら持続可能な農業を目指していきたいと話してくれました。
