木津みずほ生産組合(坪谷 利之)
木津みずほ生産組合新潟県新潟市
豊富な水量と燦々と降り注ぐ太陽
木津みずほ生産組合の圃場があるのは、新潟市江南区の木津地区。海抜0mの平地で、どこまでも水田が広がる広大な地域です。周りに遮るものがないため、燦々と降り注ぐ陽の光をたっぷりと浴びることができます。阿賀野川と信濃川に囲まれており、近年の猛暑でも水に困ることはありません。組合は1986年に地元の農家8名からスタートし、今では50haを越える面積でお米を作りながら、西洋梨などの栽培にも取り組んでいます。
美味しさの秘訣は徹底した水管理
指揮をとる桜井さんが最も気をつけている点は、田んぼの水管理。特にここ数年は夏の暑さが顕著で、高温障害によりお米の品質が低下してしまう地域も少なくありません。田んぼの水が熱いままでは、稲も人間と同じように疲れてしまうため、水の入れ替えや管理を細かく調整することで、健康でのびのびと稲を育てることができます。また農薬の使用は最低限に抑え、種子の消毒は薬ではなく、お湯を使った「温湯消毒」を実施しています。
強く豊かな稲作モデルを作る
田んぼの枚数は200枚を超え、水管理には5人で分担しても2時間はかかるため、苦労も絶えません。しかしお客様からの「美味しかった」の声が、原動力になっているといいます。甘く、美味しいだけでなく、大粒でインパクトのあるお米を作っていきたいとの想いから、収穫後の選別にも努力を惜しまず、販売する商品には「粒選米(つぶよりまい)」と名付けました。家族や仲間と田植えをする季節が一番好きだと語る桜井さんは、担い手のためにも強く豊かな稲作経営のモデルを作っていきたいと語ってくれました。