
近年、夏の猛暑による「品質低下(白く濁る・割れる)」が課題になり、食卓のお米選びも変わってきました。そこで注目されているのが、農研機構(NARO)が開発した新品種「にじのきらめき」です。
「にじのきらめき」は、高温に強いことに加え、炊き上がりの見た目がきれいで、味わいもコシヒカリに近いといわれる品種です。家庭用はもちろん、外食や中食(お弁当・惣菜)など、幅広い用途で選ばれる機会が増えています。
このコラムでは、お米の品種「にじのきらめき」の基本情報から、コシヒカリとの違い、よくある不安(「にじのきらめきってまずい?」)、そして失敗しない炊き方までわかりやすくお伝えします。
ツナギでは、全国各地の生産者さんのお米を取り扱い、お米マイスター・米食味鑑定士(お米のソムリエ)の視点で、品種ごとの特徴や炊き方のポイントもお伝えしています。
「まず商品を見たい」方は:ツナギで選ぶにじのきらめきへ
「にじのきらめきを理解して、失敗せずに買いたい」方は、このまま読み進めてください。
猛暑の年でも品質が落ちにくい「にじのきらめき」。高温耐性×ツヤ×多収性が支持される理由を、ポイントを押さえて解説します。
目次
にじのきらめきとは?農研機構が開発した「高温に強い」最新品種

にじのきらめきは、温暖化による高温障害や倒伏、病害など、生産現場が抱えるさまざまな課題を解決するために農研機構(NARO)が開発した、2018年誕生の品種です。猛暑でも外観品質が落ちにくく、炊き上がりの見た目が美しいのが大きな特徴です。
高温に強く倒伏しにくいことに加え、安定して収穫しやすい設計が魅力です。多収性(収量が取りやすい)も期待でき、農研機構の公開資料では、コシヒカリに比べて約15%多収、条件によっては約30%多収となった試験例も示されています(※年度・地域・栽培条件で変動します)。
近年の高温に適応すべく開発された品種として普及が進み、北関東〜北陸、西日本まで幅広い地域で栽培が広がっています。家庭用はもちろん、外食・中食(お弁当・惣菜)用途でも注目されています。
にじのきらめきが注目されるポイント
・高温の年でも白未熟粒が出にくく、見た目(外観品質)が安定しやすい
・コシヒカリに近いおいしさを狙った設計で、家庭用にも選びやすい
・倒れにくく、多収になりやすい=価格が安定しやすく、外食・中食にも向く
品種名の由来:炊き上がりの「ツヤ」と「多彩な用途」
「にじのきらめき」という名は、虹のように多彩な特性を持つこと、そして炊き上がりのごはんが艶やかできらきらと輝くことに由来します。見た目の白さとつやがきれいで、丼もの・定食・お弁当など「ごはんが主役になる」シーンでも映えやすいお米です。
【にじのきらめきの食味評価】コシヒカリと何が違う?
結論から言うと、にじのきらめきはコシヒカリに近い甘みを持ちつつ、粒は一回り大きめで、すっきりとしたとした味わいが特徴です。炊き上がりの白さとつやがきれいで、ほどよい粘り。雑味のないすっきりとした味わいで、毎日食べても飽きにくいバランスが魅力です。
選びやすいように、代表的な銘柄と比較表で整理します。
| 品種 | 粒の大きさ | 粘り | 甘み | 食感 | 冷めた時 | 向くシーン |
| にじのきらめき | 大きめ | 中 | しっかり/上品 | 粒立ち・ふっくら | 良い(硬くなりにくい) | 丼・カレー・定食・お弁当 |
| コシヒカリ | 標準 | 強 | バランス | もっちり | 良い | 万能(和食全般) |
| つきあかり | やや大 | 中 | やさしい | あっさり・ほどよく弾力 | 良い | おにぎり・普段使い |
| きぬむすめ | 標準〜やや大 | 中 | さっぱり寄り | ふっくら | 良い | 家庭の定番・和洋どちらも |
ツナギのお米マイスター・米食味鑑定士のひとこと
にじのきらめきはまずいという噂は本当?
「にじのきらめき まずい」と感じるケースの多くは、味そのものというより炊き方のミスマッチで起きがちです。
にじのきらめきは粒が大きめなので、小粒派の方には「大味」と誤解されることがあります。実際は緻密な旨みがあり、食べ応えが出やすいのが魅力です。一方で、浸水が短いと中心が硬く残りやすく、逆に水を入れすぎるとベタつきが出やすい傾向があります。
ポイントは「浸水をしっかり」「水加減を少しだけ控えめ」。これだけで、粒立ちと甘みがぐっと出やすくなります。
ツナギおすすめのにじのきらめき
まつえんどんさんの
新潟県南魚沼市産にじのきらめき
誰もが知る有数の米どころ南魚沼で、元料理人の若手夫婦が丹精込めて作ったお米です。虹のように多彩な特性を持つこととご飯が艶やかであることから「にじのきらめき」という名がつきました。
ライズファーム(山崎淳)さんの
熊本県阿蘇市産にじのきらめき(特別栽培米)
阿蘇外輪山の湧水で満たされる田んぼで、農薬・化学肥料の使用を慣行より抑えた特別栽培にて育てた「にじのきらめき」。炊き上がりはつやがあり、ふっくらとした粒が口の中でほどけるように広がります。
小出農場(小出信行)さんの
新潟県妙高市産にじのきらめき
妙高山の清らかな湧水と昼夜の寒暖差、丁寧な水管理が生み出すすっきりとした味わいが魅力です。炊き上がりの白さとつや、ほどよい粘り、雑味のないすっきりとした味わいが特徴です。軽やかでクセのないお米です
[にじのきらめき 通販カテゴリ]
冷めても硬くならない!お弁当や丼ものに最適な理由

冷めたときに課題になりやすいのは「パサつき」「食感の劣化」。にじのきらめきは大粒で型崩れしにくく、冷めてももっちり感が続きやすいタイプです。時間が経っても満足感が残りやすいので、お弁当や丼ものにも向いています。
おすすめの使い方はこちらです。
・丼もの:タレに負けにくく、粒が残って食べ応えが出る
・カレー:ルーの水分を受け止めつつ、べちゃっとしにくい
・お弁当:冷めても粒が硬くなりにくく、見た目もきれい
にじのきらめきの失敗しない炊き方のコツ
にじのきらめきの炊き上がりを左右するのは、「浸水」と「水加減の微調整」です。大粒は水分が中心まで届きにくいので、浸水は最低1時間が目安。まずはこの手順で試してみてください。
1.やさしく研ぐ(強く研ぎすぎない)
2.浸水:60分(冬は90分を目安)
3.水加減:炊飯器の目盛りぴったりから、ほんの少しだけ減らす
4.炊き上がり後:10〜15分蒸らす
5.底からふんわり返して、余分な水分を飛ばす
※新米の時期は水分が多いので、最初は少しだけ控えめから。硬いと感じたら次回は水を1〜2mm増やす、という調整が失敗しにくいです。
水加減は「標準」から数ミリ減らすのがプロの推奨

にじのきらめきは粒が大きい分、べちゃつきよりも「粒立ち」を活かすと魅力が出やすいお米です。
目安は、炊飯器の目盛りから1〜3mm程度水位を下げるイメージ。炊飯器や精米度合いで差が出るので、まずは数ミリの範囲で微調整していきましょう。
こんな時はこう調整
・硬い・芯が残る:浸水を長めに(+30分)/水を少し増やす(+1〜2mm)
・べたつく:浸水はそのまま/水を少し減らす(−1〜2mm)/蒸らし後にしっかりほぐす
・香りが弱い:研ぎすぎを避け、蒸らしを丁寧に(10〜15分)
にじのきらめきは高品質なのに安いのはなぜ?
にじのきらめきは、多収になりやすく倒れにくいという特性から、生産・流通の面で安定しやすいお米です。結果として、コシヒカリ系に近いおいしさを手に取りやすい価格で楽しめるケースがあります。高品質な新米を、比較的手頃に選べるのは大きなメリットです。
もちろん価格は、産地・栽培方法(特別栽培/慣行)・流通量・等級などで変わります。「安い=品質が低い」ではなく、技術の進化で両立できる領域が広がったと捉えるのがおすすめです。
茨城・新潟・岡山など産地ごとの特徴と選び方
にじのきらめきは、北関東〜北陸に加えて西日本でも作付けが広がりつつあります。産地が変わると、水・気温・土壌の違いで、粒感や甘みの出方に少し個性が出ます。
迷ったら、次の視点で選ぶと失敗しにくいです。
・茨城:高温耐性品種として導入が進み、外観品質の安定を狙った取り組みが多い
・新潟:米どころの技術と環境で、粒立ちと甘みのバランスが出やすい
・岡山:高温や局地風への対策として導入が進み、産地化の動きが活発
※上記は傾向です。同じ産地でも生産者・年度で味わいは変わります。気になる方は、まず少量から試すのがおすすめです。
まとめ:にじのきらめきは「美味しくて家計に優しい」賢い選択肢
にじのきらめきは、猛暑でも品質が落ちにくいこれからの時代に強いお米です。コシヒカリに近い甘みと、粒立ちの良さを両立し、普段の食卓からお弁当・丼ものまで幅広く活躍します。
炊き方は「浸水しっかり」「水は数ミリ控えめ」。まずはここだけ押さえて、にじのきらめきのツヤと粒感を楽しんでみてください。
にじのきらめきに関するよくある質問

Q.にじのきらめきは通販でも買える?
はい、通販でも購入できます。ツナギでも、産地・生産者・栽培背景が明確な「にじのきらめき」を取り扱っています。まずは5kgや10kgなど、使い切りやすい量から試すのがおすすめです。
[にじのきらめき 通販カテゴリ]
Q.にじのきらめきは無洗米や玄米で食べても美味しい?
無洗米や玄米でも非常に美味しく食べられます。甘みと粘りが強い「にじのきらめき」は、精米技術の向上した無洗米や、ヘルシーな玄米でもその良さを十分に発揮します。
粒がしっかりしているので、無洗米でも食感が崩れにくく、玄米で食べる場合は、浸水を長め(季節によって2〜6時間)にし、水は白米より多めにすると炊き上がりよく食べられます。
Q.コシヒカリ以外の似ている品種は?「つきあかり」との違いは?
コシヒカリに似た食味の良さを持つ品種として、大粒で食べ応えがあり、冷めてもおいしいとして「にじのきらめき」「つきあかり」が挙げられます。
品種「つきあかり」は「早生」でコシヒカリより早く収穫でき、冷めても味が落ちにくい特徴があります。「にじのきらめき」は「中生〜中晩生」で、暑さに非常に強く、大粒でモチモチした食感が特徴です。
Q.炊いたごはんが硬い/パサつく時はどうしたらいい?
まずは浸水時間を見直しましょう(+30分が目安)。それでも硬い場合は水を1〜2mm増やす、蒸らしを10〜15分しっかり取る、の順で調整すると改善しやすいです。
Q.にじのきらめきはどんな料理に合う?
粒立ちが良く、後味が軽やかなので、丼もの・カレー・揚げ物・焼き魚などおかずがしっかりした献立と相性が良いです。お弁当やおにぎりでも、粒感が残りやすいのが魅力です。
ツナギ流!美味しいお米の炊き方の動画をツナギyutubeチャンネルにてアップしています。
ぜひ動画も参考にしてみてください。
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炊き上がりの白さとつやがきれいで、ほどよい粘り。雑味のないすっきりとした味わいが特徴です。軽やかでクセがありません。
炊き上がりはつやがあり、ふっくらとした粒が口の中でほどけるように広がります。やわらかい香りと自然な甘さがやさしく続き、毎の食卓にも使いやすく、和食にも相性のよい優しい味わいです。