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お米コラム

早場米とは?新米との違い・収穫時期・早生中生晩生の特徴をお米専門店が解説

             

早場米イメージ

秋の訪れを感じる頃になると、食卓に並ぶのが楽しみになる「新米」。一般的には、9月から10月頃に収穫されるお米を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、日本の南の地域や温暖な産地では、6月・7月・8月といった夏の時期から、ひと足早く新米が出荷されることがあります。こうした、通常よりも早い時期に収穫・販売されるお米は「早場米(はやばまい)」と呼ばれています。
今回は、早場米とはどのようなお米なのか、新米との違い、早生・中生・晩生の違い、そして収穫時期によって変わる味わいの特徴まで、お米専門店の視点でわかりやすくご紹介します。

 

 

早場米とは

早場米とは、一般的な新米の出荷時期よりも早く収穫・販売されるお米のことです。
一般的な新米は10月前後に販売が始まることが多い一方で、沖縄では6月頃、九州地方や高知県では7月頃、千葉県・埼玉県では8月頃、茨城県周辺では9月頃から新米販売が始まることがあります。
つまり早場米は、「新米の季節をいち早く楽しめるお米」とも言えます。特に、夏の終わりから秋口にかけて「今年の新米を早く食べたい」という方にとって、早場米は季節を先取りできる特別なお米です。

早場米と新米の違い

早場米と新米は、まったく別のお米というわけではありません。早場米は、簡単に言えば「早い時期に収穫される新米」です。
「新米」という表示については、食品表示法に基づく食品表示基準により、原料玄米が生産された年の12月31日までに容器包装された玄米、または同年12月31日までに精白され容器包装された精米など、一定の条件を満たす場合に限られます。
そのため、早場米もその年に収穫され、条件を満たして販売されるお米であれば、新米として楽しむことができます。違いを整理すると、以下のようになります。

区分 特徴
早場米 一般的な新米より早い時期に収穫・販売されるお米
新米 その年に収穫され、表示基準を満たしたお米
通常期の新米 9月〜10月頃を中心に多く流通する新米

早場米は「新米の中でも、特に早く出回るお米」と考えるとわかりやすいでしょう。

参照:食品表示基準(平成二十七年内閣府令第十号)

なぜ早場米は早く収穫されるのか

早場米が作られる理由には、産地の気候や自然環境が深く関係しています。
温暖な地域では、田植えの時期を早めることで、夏のうちに稲を育て、一般的な産地よりも早く収穫することができます。さらに、台風や秋の長雨の影響を受けやすい地域では、天候が荒れる前に刈り取りを終えることが、安定した米づくりにつながります。
つまり早場米は、単に「早く売るため」だけのお米ではありません。その土地の気候、水害や台風への備え、そして生産者の工夫によって育まれてきた、地域性のあるお米なのです。

早場米のメリット・利点

早場米の大きな魅力は、一般的な新米シーズンを待たずに、収穫したてのお米をいち早く楽しめることです。
多くの産地では9月から10月頃に新米の出荷が本格化しますが、沖縄や九州、関東の一部など温暖な地域では、6月・7月・8月頃から新米が出回ることがあります。「今年の新米を早く味わいたい」「季節の始まりを食卓で感じたい」という方にとって、早場米はひと足早く新米の美味しさを届けてくれる特別なお米です。また、早場米には生産者側にとっての利点もあります。台風や秋の長雨の影響を受けやすい地域では、天候が荒れる前に収穫を終えることで、稲への被害を抑え、安定したお米づくりにつなげることができます。さらに、早場米は出荷時期が限られるため、季節限定の特別感を楽しめる点も魅力です。収穫から日が浅い新米ならではのつや、みずみずしさ、やわらかな香りは、この時期ならではの味わい。いつもの食卓にはもちろん、季節のご挨拶や贈り物としても、「ひと足早い新米」という話題性のある一品として喜ばれます。

メリット 内容
10月を待たずに新米を楽しめる 一般的な新米シーズンより早く、収穫したてのお米を味わえる
新米らしいみずみずしさを感じやすい 炊き上がりのつや、香り、やわらかな甘みを楽しめる
季節限定の特別感がある 夏から秋口にかけてだけ楽しめる、旬のお米として選びやすい
産地ごとの個性を楽しめる 沖縄、九州、関東など、地域ごとの収穫時期や味わいの違いを知るきっかけになる
贈り物にも使いやすい 「今年最初の新米」として、季節感のあるギフト提案がしやすい

早場米は、早く収穫されるからこそ味わえる新米の楽しみがあります。産地や品種ごとの違いを感じながら、その年の新米シーズンの始まりをぜひ食卓で楽しんでみてください。

早場米はいつから食べられる?

早場米の出荷時期は、地域によって異なります。目安としては、以下のような流れになります。

時期 主な地域の目安 特徴
6月頃 沖縄県など 全国でも特に早い新米として出回ることがある
7月頃 鹿児島県・宮崎県・高知県など 温暖な地域の早場米が出始める
8月頃 千葉県・埼玉県など 関東の早場米が出回り始める
9月頃 茨城県・関東周辺など 一般的な新米シーズンに近づく
10月頃 新潟・東北・北陸など多くの米どころ 全国的に新米の流通が本格化

10月まで新米を待ちきれない方にとって、早場米は季節の楽しみを少し早く届けてくれる存在です。

 

早生・中生・晩生の違い

お米のイメージ

お米の収穫時期を知るうえで大切なのが、「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」という言葉です。これは、稲が育ち、穂が出て、成熟するまでの早さを表す分類です。

分類 読み方 特徴
早生 わせ 成熟が早く、比較的早い時期に収穫される品種
中生 なかて 早生と晩生の中間にあたる品種
晩生 おくて 成熟が遅く、比較的遅い時期に収穫される品種

ただし、早生だから味が軽い、晩生だから必ず濃い、というように単純に決まるわけではありません。お米の味わいは、品種、産地、気候、土壌、水、栽培方法、収穫後の乾燥・保管状態によって大きく変わります。

早生のお米の特徴

早生のお米は、比較的早い時期に成熟するため、早場米として出荷されることも多い品種です。収穫したての新米らしいみずみずしさや、炊き上がりのつや、やわらかな香りを楽しみやすいのが魅力です。
特に、早場米として届く早生のお米は、夏から初秋にかけて食卓に並ぶため、「今年も新米の季節が始まった」と感じさせてくれる特別感があります。

中生のお米の特徴

中生のお米は、早生と晩生の中間にあたる熟期のお米です。収穫時期としては、一般的な新米シーズンに重なることも多く、味わいのバランスが取りやすい品種が多いのが特徴です。
粘り、甘み、粒感、香りのバランスがよいものも多く、毎日のごはんとして使いやすいお米と言えます。白ごはんはもちろん、和食、焼き魚、煮物、お弁当、おにぎりなど、幅広い食卓に合わせやすいのも中生のお米の魅力です。

晩生のお米の特徴

晩生のお米は、比較的ゆっくり成熟し、遅い時期に収穫される品種です。長く田んぼで育つ分、産地の気候や昼夜の寒暖差、水の良さが味に反映されやすく、しっかりとした旨みや粒感を楽しめるお米も多くあります。
もちろん、晩生だから必ず濃厚というわけではありませんが、秋が深まる頃に出回るお米には、落ち着いた香りや、噛むほどに広がる甘みを感じられるものがあります。

収穫時期によってお米の味は変わる?

お米の味は、収穫時期によって印象が変わることがあります。
収穫したばかりの新米は、水分を多く含みやすく、炊き上がりにつやが出やすいのが特徴です。香りが立ち、やわらかく、粘りを感じやすい一方で、水加減を間違えるとやや柔らかく炊き上がることもあります。
早場米は、まさにこの「新米らしいみずみずしさ」を早い時期から味わえるお米です。一方で、秋が深まる頃に出回るお米は、産地や品種によって、甘み・粘り・粒感・香りのバランスが整い、落ち着いた味わいを感じられることがあります。
大切なのは、「早いから美味しい」「遅いから美味しい」と決めつけるのではなく、品種や産地ごとの個性を知って選ぶことです。

早場米の美味しい炊き方

早場米を美味しく炊くポイントは、新米らしい水分を活かすことです。
早場米は収穫から日が浅い状態で届くことも多く、通常のお米より水分を感じやすい場合があります。そのため、いつもと同じ水加減で炊くと、やや柔らかく感じることがあります。
おすすめは、最初は水をほんの少し控えめにして炊くことです。炊飯器の目盛りより1〜2mmほど少なめに水を入れ、炊き上がりを見ながら次回以降に調整すると、ご家庭の好みに合いやすくなります。
また、研ぐときは力を入れすぎず、やさしく手早く洗うのがおすすめです。新米ならではの香りや甘みを楽しむためにも、炊き上がったら長時間保温せず、できるだけ早めに味わうとよいでしょう。

 

10月前に購入できる早場米

新米を食べるイメージ

新米が待ち遠しいと思っている方も多いのではないでしょうか。一般的な新米は9月から10月頃に多く出回りますが、早場米なら10月を待たずに、収穫したてのお米を楽しむことができます。
早場米は、夏から秋口にかけて届く「季節を先取りできる新米」です。炊き上がりのつや、ふんわりと立ちのぼる香り、口に含んだときのみずみずしさは、この時期ならではの楽しみ。いつもの食卓に少し早い秋の気配を届けてくれるお米として、ぜひ味わっていただきたい一品です。
ここからは、10月前に楽しめる早場米をご紹介します。産地ごとの気候や生産者のこだわりにも注目しながら、今年最初の新米選びの参考にしてみてください。

※早場米は、販売時期や数量が限られることも多いお米です。気になる産地や品種がある場合は、出荷時期や在庫状況を確認しながら、旬の美味しさを逃さずお楽しみください。

全国でも早い時期に味わえる、土佐の早場米

小田々善重さんの高知県南国市産コシヒカリ

小田々善重さんの
高知県南国市産コシヒカリ

四国山脈を源とする物部川水系の清らかな水を使い、丁寧に味の良いお米に仕上げることを意識して栽培しました。2018年米・食味分析鑑定コンクール「早場米部門」において金賞を受賞。全国トップクラスの早場米コシヒカリをぜひご賞味ください。

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滋賀の早場米

若井農園さんの滋賀県蒲生郡竜王町産ミルキークイーン(農薬・化学肥料不使用)

若井農園さんの滋賀県蒲生郡竜王町産
ミルキークイーン(農薬・化学肥料不使用)

昔から米づくりが盛んな地域で代々米づくりの技術を継承し、よりよいお米になるよう、改良を重ねています。田んぼ毎に個別管理を徹底し、丁寧に育てました。収穫したてならではのつややかな炊き上がりと、みずみずしい香りが魅力です。

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関東でいち早く届く、季節限定の早場米

浪江農園さんのさいたま市産コシヒカリ「男の浪漫」(特別栽培米)

浪江農園さんのさいたま市産
コシヒカリ「男の浪漫」(特別栽培米)

荒川がもたらす粘土層の保水力で稲作に適した大地で、昔ながらのれんげ草を使った作り方で作られる良食味のコシヒカリ。炊き上がりのつや、やわらかな甘み、食卓に広がる新米の香りをお楽しみください。

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早場米はどんな方におすすめ?

早場米は、次のような方におすすめです。
10月を待たずに新米を楽しみたい方
季節感のあるお米を選びたい方
新米ならではのつや、香り、みずみずしさを味わいたい方
産地ごとの収穫時期の違いを楽しみたい方
贈り物や季節のご挨拶に、話題性のあるお米を選びたい方
早場米は、単なる「早く出るお米」ではなく、その土地の気候や生産者の工夫が詰まった季節限定の味わいです。夏から秋へと移り変わる食卓に、ひと足早い新米の香りを届けてくれます。

 

まとめ|早場米は、ひと足早く楽しめる季節の新米

早場米とは、一般的な新米よりも早い時期に収穫・販売されるお米のことです。沖縄や九州、関東の一部など、温暖な地域では6月から8月頃に新米が出回ることもあり、10月を待たずに新米の美味しさを楽しむことができます。
また、早場米を知るうえでは、早生・中生・晩生という稲の熟期の違いも大切です。早く実る早生、バランスのよい中生、ゆっくり育つ晩生。それぞれに特徴があり、収穫時期や産地、品種によって味わいは少しずつ異なります。
お米は、同じ「新米」でも、産地や収穫時期によって表情が変わります。今年最初の新米を楽しみたい方は、ぜひ早場米にも注目してみてください。炊き立てのごはんから立ちのぼる、みずみずしい香り。その一杯が、季節の始まりを食卓に届けてくれます。

よくある質問(FAQ)

Q&A
 

Q. 早場米とは何ですか?

早場米とは、一般的な新米よりも早い時期に収穫・販売されるお米のことです。沖縄や九州など温暖な地域では、6月・7月頃から新米が出回ることもあります。

Q. 早場米と新米は違いますか?

早場米は、新米の中でも早い時期に収穫・販売されるお米です。つまり、早場米は「早く食べられる新米」と考えるとわかりやすいです。

Q. 早生・中生・晩生とは何ですか?

早生は早く成熟する品種、中生はその中間、晩生は比較的遅く成熟する品種です。お米の収穫時期や栽培計画に関わる分類です。

Q. 早場米は味が薄いですか?

一概には言えません。早場米は新米らしいみずみずしさや香りを楽しみやすい一方で、味わいは品種、産地、栽培方法、保管状態によって異なります。

Q. 早場米を美味しく炊くコツはありますか?

新米同様、水分を含みやすい場合があるため、最初は水をやや控えめにして炊くのがおすすめです。炊き上がりを見ながら、ご家庭の好みに合わせて調整してください。

 

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編集者プロフィール

ツナギ編集部

ツナギの米・食味鑑定士がお米の品種、生産地、生産者、お米コンクール等のお米にまつわるデータをご提供します。消費者に知られていないお米の情報や力のある米農家を世の中に広めるのが使命だと考え情報発信をしていきます。

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