田植えとは
代かきした圃場の水を落とし、歩行用や乗用の田植機で育苗箱の苗の植え付けを行う作業を田植えといいま。現在、田植機は2条〜8条のものが普及しており、8条の乗用田植機を用いると、移植作業だけなら10アールで約20〜30分程度で済みます。苗をビニールハウスから田んぼに運び、田植機にセットし、1日におよそ2ヘクタール程度植えることができます。
田植えの際、圃場の土が硬いと浮き苗が発生してしまうので、ある程度土を柔らかくした状態にします。そして、苗の植え付けは2〜3cm程度の深さにするのが良いとされています。
苗を植える密度
最近の田植機は調整ができるようになっており、坪当たり70株から60株、さらに37株まで疎植で植える事ができます。水稲は、気候、土壌、稲の品種、栽培方法などにより成長のしかたが違うので、それらを考慮して変えていく必要があります。一般的には寒冷地では密に植え、温暖地では疎に植えます。ツナギで取引のある農家さんでは、最近は茎を太くし倒伏を少なくするために疎に植える傾向にあるように思います。
疎植のメリットとしては、株と株との間が広くなるので日光が当たりやすく、風通しも良いので稲が強く丈夫に育ちます。根張りがよく、茎も太くなり病気や害虫にも強くなります。疎植栽培することで、作業工数を省力化できますし、コストも軽減できます。また、田植えだけでなく育苗作業の省力化、育苗コストの削減にもつながります。ツナギと取引のある生産者さんも、最近は疎植栽培を行っている農家さんが多いように思います。