甘い香りとしっとりとした濃密な粘りで根強い人気のある「ミルキークィーン」。一度食べるとはまってしまう人も多いお米です。コシヒカリといえば「新潟」という印象を持っている方も多いと思いますが、「ミルキークィーン」の産地はご存じでしょうか。今回は「ミルキークィーン」の産地について紹介いたします。
「ミルキークィーン」の産地
「ミルキークィーン」は1985年に農業研究センターにて育成され、1992年に茨城県農業総合センター農業研究所にて栽培試験が始まり、1995年に品種登録されたお米です。品種の特性として、東北よりも南での栽培に適していると言われており、誕生の地である茨城県での栽培が盛んです。
茨城にお米のイメージが無い方もいるかと思いますが、実は関東一のお米の産地。筑波山をはじめとする緑豊かな山々があり、利根川、鬼怒川など水資源にも恵まれた地域であり、非常に農業が盛んな地域です。
お米の生産量は、宮城県に次ぐ全国6位となっており、生産量は344,800tと関東では堂々の1位を誇っています。
実は全国で作られている「ミルキークィーン」
「ミルキークィーン」はコシヒカリと同じように産地が限定されたお米ではなく全国各地で作られています。
茨城県の他には福島や山形をはじめ、東北・関東・九州まで幅広い地域で生産されています。
ミルキークィーンはキラキラとした艶があり、しっとりとした質感、ねっとりとした粘りを楽しむことができます。産地や作り手によって特徴が異なりますので、ぜひ好みの「ミルキークィーン」を探してみてはいかがでしょうか。
ツナギ流！美味しいお米の炊き方の動画をツナギyutubeチャンネルにてアップしています。
ぜひ動画も参考にしてみてください。
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ツナギでおすすめのミルキークィーン
大嶋農場さんの茨城県筑西市産
ミルキークイーン(有機栽培米)
江戸時代から300年間、筑波山を東に仰ぐ茨城の筑西地方で代々稲作を続けている大嶋さん。豊かな自然環境を守り、収量より質と味にこだわりを持って有機栽培米を作っています。大嶋さんは東京農大を卒業し、現在は全国各地から大嶋さんの農業を学ぶ為に20代の若者も5名勉強しています。後継者不足、高齢化などとても考えられない笑顔と若さがあふれる農場です。
しまさき農園(島崎真人)さんの
山形県南陽市産ミルキークイーン(特別栽培米)
しまさき農園さんの田んぼは、山形県南陽市、梨郷地区にあります。近隣にはコンビニもなく、農業に特化したエリアで、果物と野菜、お米を栽培する複合経営の農家が多い地域です。奥羽山脈の麓に位置し、東西を山々に囲まれ、夏は蒸し暑く冬は豪雪の厳しい環境ですが、豊富なミネラルを含む雪解け水で作るこの地域のお米は高品質と評されます。代表の島崎さんは、10代目。40年以上前から減農薬に取り組み、収量よりも味を意識した米づくりに力を入れています。
井関農園(井関義次)さんの
兵庫県丹波篠山市産ミルキークイーン
井関農園さんの田んぼがあるのは、丹波栗や黒枝豆などが有名な兵庫県丹波篠山市。周りが山に囲まれた盆地で、昼夜の寒暖差が大きく、篠山川からの清らかな水が流れ込む地域です。普通にお米を作ってもつまらないとの思いから、25年前より合鴨農法をスタート。当時は非常に珍しく、難易度の高い農法であったにもかかわらず、祖父や父の代でしっかりと基礎を作ってくれたおかげで、今まで続けてこれたと言います。より安全性を可視化するために有機JASを制度施工の初年度から取得し、丁寧な米作りを続けてきました。
編集者プロフィール
ツナギの米・食味鑑定士がお米の品種、生産地、生産者、お米コンクール等のお米にまつわるデータをご提供します。消費者に知られていないお米の情報や力のある米農家を世の中に広めるのが使命だと考え情報発信をしていきます。
