お米のセレクト通販「ツナギ」の美味しいお米に関する情報マガジン

お米のセレクト通販「ツナギ」の美味しいお米に関する情報マガジン

お米コラム

(コラム)農業をITで管理できると・・

農業のIT化

稲作農家は大規模化が進む

先祖から代々受け継ぐ広々とした家の前に、同じく先祖から受け継いだ田んぼが広がっています。農作業するお父さんを、縁側で遊んでいる子どもたちが見ています。こんな風景を想像する方には農業をITで管理するイメージがなかなか湧かないと思います。

現在、稲作農家の大規模化が進んでいますが、増やしていく農地のほとんどは借地。農業の担い手の高齢化が進み、信頼出来る大規模農家や農業生産法人に農作業を委託する農家が増えていますが、田んぼの所在地はバラバラであることがほとんど。圃場間の移動に車で30分かかることも珍しくないようです。ごく稀ですが、県をまたいで農作業を請け負う方の話も聞くほど。都会のサラリーマンと同じように、農家にも「通勤」があるのです。

圃場毎に農作業の進捗管理を行う

私が訪問した、とある農業生産法人の方に農作業を受託している圃場をまとめた地図を拝見したことがあります。机いっぱいに広げられた地図に点在する圃場。圃場の場所を把握するだけでなく、圃場毎に農作業の進捗状況を管理するのも一苦労と言います。いつ田植えしたのか、除草した時期、追肥管理…圃場毎にコンディションも異なりますので、生育状況を見守るために巡回するのも、点在する圃場では特に大変です。

ITで農作業管理を効率化

農家の中には「農業は会社形態に馴染まない」と言う方がいます。特に稲作は田植え・稲刈りといった繁忙期と、ほとんど農作業の無い閑散期の差が激しいのが特徴です。繁忙期には早朝から深夜まで働きます。稲も生物ですから、すべての田んぼで収穫時期を迎えると待った無しの状態になるので、ライトで田んぼを照らしながら真夜中にコンバインを運転するという農家もいるほどです。従業員というカタチでスタッフを雇用すると、労働基準法の観点で休暇無しという状態を長く続けることが出来ませんので、「農業は会社形態に馴染まない」という結論にもなり得ます。もし、ITで農作業が効率化され、このような問題が解消されれば、稲作農家の大規模化の一助になるかもしれません。


編集者プロフィール

ツナギ編集部

ツナギの米・食味鑑定士がお米の品種、生産地、生産者、お米コンクール等のお米にまつわるデータをご提供します。消費者に知られていないお米の情報や力のある米農家を世の中に広めるのが使命だと考え情報発信をしていきます。

ツナギ編集部の記事をもっと読む

美味しいお米で日本をつなぐ

お米マガジンはお米のセレクト通販「ツナギ」が運営しています。
自然に対する敬意を忘れず、全国の生産者と消費者を繋ぐ。
そして世界へと日本の食の素晴らしさを繋げたい。
そんな想いで「美味しいお米」「お米のレシピ」
「お米豆知識」「生産者について」などの
お米のいろいろをお伝えするウェブマガジンです。