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お米の品種

お米の品種数とブランド化について

お米の品種数は約500種類

みなさんは、お米(稲)の品種数をどれだけご存知ですか?お米と言えば、コシヒカリを真っ先に思い出す方が多いと思いますが、現在日本のお米の品種数は約500種類程度あると言われています。このうち約2/3程度が普段食べているうるち米で、残りがもち米と酒米になります。

稲はもともと熱帯生まれの植物ですが、日本各地の気候や生産条件に合わせた品種改良が重ねられています。近年、お米農家が苦しんでいる夏場の高温障害に適応するための品種や、栽培適期をずらす為の品種等、多くの品種が必要になってくるのです。全国各地での品種改良の努力の結果、今では美味しくて寒さに強い品種、病気に強い品種、暑さに強い品種など、いろいろなお米の品種が誕生し栽培されています。

お米の品種改良は更により良いお米を作るために研究が続けられています。近年お米の消費量は減少傾向にありますが、お米は日本人の主食ですので、これから先も新しい品種が生まれることでしょう。かつて人気のあったササニシキが、同じような性質で冷害に強いひとめぼれに逆転されたように、品種改良はお米の世代交代にも一役買っています。そう考えると将来、今食べているお米とは違う新しい品種のお米が人気となっている可能性は十分にありますね。
 

良食味の代表銘柄、横綱『コシヒカリ』!

数多くあるお米の品種の中で、日本の作付面積第1位の品種は『コシヒカリ』です。作付面積第2位のひとめぼれに大差をつけて、ダントツのトップです。コシヒカリは国内で幅広く栽培されており、日本を代表するお米の品種として君臨し続けています。その人気は何といっても、強い粘りで、私たち日本人の味覚、和食にピッタリのお米として、揺るぎない支持を集めています。

コシヒカリは、1944年に新潟県で「農林22号」と「農林1号」を交配させて誕生した稲がもとになっており、これを福井県が多収品種として育成し、「農林100号」として品種登録されました。そして、「越の国に光り輝く品種」となる願いを込めて、コシヒカリと命名されました。実際、日本で栽培されている稲は、コシヒカリの子や孫、ひ孫などの関係に当たる品種がほとんどを占めています。

令和元年産の作付面積上位のひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまちもすべてコシヒカリの子孫で、作付面積上位の品種のほとんどが孫やひ孫にあたります。これは、コシヒカリの食味の良さを受け継ぎつつ、各地の気候、風土にフィットした育てやすい品種を作ろうとした努力の結果だと考えられます。
 

進むお米のブランド化

変化する天候条件に適応するために各産地で新品種がリリースされていますが、近年は単にリリースするだけでなく、同時に品種のブランド化にも強く力をいれているのが特徴的です。ブランド化されたブランド米は、お米に付けられた銘柄(ブランド)のことで、例えば、「コシヒカリ」については、新潟県のコシヒカリの評価が高く、中でも「魚沼産コシヒカリ」が特に人気の高いブランド米とされています。

最近では、「魚沼産コシヒカリ」に続けとばかりに、山形県の「つや姫」、北海道の「ゆめぴりか」、また食味が高く評価されつつある九州の品種として、佐賀県の「さがびより」、長崎県の「にこまる」など、続々と各地でブランド化が進んでいます。

多くのブランド米が誕生している背景としては、お米の消費量が減少し、販売競争が激しさを増している事が挙げられます。厳しい販売競争に打ち勝つ為に、全国各地の気候条件に合った品種を生み出すだけでなく、それをきちんとブランド化して、消費者に届けるところまで丁寧に育てあげる事が大事になってきています。全国各地のブランド米を取り扱うお米のECサイトとしてそれを強く感じています。

安心・安全でかつ、美味しいお米を求める消費者のニーズは、細かく多様化しています。当サイト「ツナギ」でも、こういった消費者のニーズと生産者側のブランド化の取組みをうまくつなげられるように今後も改善を続けたいと考えています。今後も少しずつではありますが、新しい品種やブランド米の取扱数を増やしていきたいと思いますので、是非お気に入りの一品をお探し下さいませ。

 

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編集者プロフィール

ツナギ編集部

ツナギの米・食味鑑定士がお米の品種、生産地、生産者、お米コンクール等のお米にまつわるデータをご提供します。消費者に知られていないお米の情報や力のある米農家を世の中に広めるのが使命だと考え情報発信をしていきます。

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