遠藤秀夫(物部米穀店)
神話の国、島根県北東部の山間地にある仁多郡奥出雲町。広島県と鳥取県に接し、標高400mに位置する島根県の奥地です。環境条件が米どころである新潟県の魚沼と似ており、食味も匹敵することから「東の魚沼、西の仁多」と言われるほど定評があるエリアです。その地でコシヒカリを作っているのが遠藤秀夫さんです。山間地のため棚田も多く農村の原風景を偲ばせるこの地では、和牛を飼育している農家も多く、昔ながらの循環型農業が続いています。島根県東部では2番目に高い鯛ノ巣山は、スギやヒノキの植林地が広がり、山頂付近にはブナ林も広がります。遠藤さんはこの山から湧き出る生活排水の入らない源流水を使用してお米作りをしています。さらに登熟期の昼夜の寒暖差がお米を美味しくします。県内でも有数の好条件の栽培環境です。そんな環境下で育てたコシヒカリで遠藤さんは第11回米・食味分析鑑定コンクールの総合部門で特別優秀賞を受賞しました。